2008-01-01から1年間の記事一覧

今年最後の1冊

年末は仕事に追いまくれながらも、 なんとか乗り切り、実家の北九州へ脱出。 今日は午後から小倉に出て散策。 最初に北九州市立小倉城庭園に行き、 最初に庭園の方を見に行くものの、 私以外に観覧者なし。 案内嬢から案内しましょうかと声をかけていただく…

お正月本

ある予定がなくなったため、 1日ぽっかりフリーの休日に。 そこで急に思い立って、 家族で松山までお出かけすることになりました。 家人と娘が愛媛県美術館で、 ジブリの絵職人 男鹿和雄展を観ている間に、 図書館へ行って本を借り出しました。 青木正美 戦…

天正少年使節

娘がひょんなことで、 天正少年使節に興味をもつことに。 そこで、親も勉強ということで、大洲の本屋さんで2冊購入。 若桑みどり クアトロ・ラガッツィ クアトロ・ラガッツィ 上 天正少年使節と世界帝国 (集英社文庫)作者: 若桑みどり出版社/メーカー: 集英…

捜索

職場の同僚から、 黒岩比佐子さんの明治のお嬢さま (角川選書)を買っていないのかと、 聞かれました。 先日、新聞の広告欄に出ていて、 それを見て読んでみたくなった模様。 私とその同僚とは、 読書傾向がかなり違うので、これは珍しいこと。 そこですかさ…

勘違い

今日の朝刊の見出しを読む娘の声が聞こえる。「躍る魔王、王女を奪還」どんな記事か、興味津々にのぞきこむと、 そこには次の文字が。「躍る真央、女王を奪還」

布清恭の鬱屈

前回取り上げた大洲藩医山本有中は、 宇和島の町医者布清恭が、江戸の村田蔵六に宛てた書簡にも登場します。 布は文政5(1822)年に 宇和島藩領の近永村(鬼北町)の農家に生まれ、 大坂・京都・長崎と、 医者の下男をしながら独学で医学と蘭学を学び、…

大洲藩医の解剖

『大洲医史』によると、 伊予における初めての解剖は、 文化10(1813)年に行われた模様。 次で文化13年にも行われているようですが、 詳細は不明なようです。 解剖が記録として残るものとしては、 華岡青洲に学んだ大洲藩医鎌田正澄が行った、 弘化…

本が続々と

今日は仕事で松山へ。 空き時間を利用して、 図書館から仕事用の本と、自分用の本を借り出しました。 自分用にはこれ1冊。 半藤一利 荷風さんの戦後 荷風さんの戦後作者: 半藤一利出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2006/09/01メディア: 単行本 クリック: 1…

江戸後期の出稼ぎ大工

民俗学者の宮本常一は自らの故郷、周防大島のことを、 忘れられた日本人 (岩波文庫)の中で次のように記しています。 私の郷里は江戸時代後期になって特に人のふえたところである。 そうして天保頃にはもう飽和状態になっていた。 そのくせ分家はどしどしさせ…

美がむすび絆

今日は休みを利用して家人と、 愛媛県美術館で開催中の 「美がむすぶ絆 ベルリン国立アジア美術館所蔵日本美術名品」展を見に行く。 一番の目当ては「熈代勝覧(きだいしょうらん)」。 これは江戸の日本橋通りの街並みを東から俯瞰して描いたもので、 文化…

展覧会のはしご

元気のない祖母を見舞うために、 昨日から実家の北九州へ。 昨日見舞いを済ませ、 今日は北九州で行われている展覧会をはしごします。 北九州を離れて、もう20年以上がたちましたが、 その間にいろいろな文化施設が立ちました。 まずはそのうちの一つの「…

今日は休日で、 娘をピアノ教室に送るために八幡浜へ。 いつものように新古書店で時間つぶし。 たくさん読むものが手もとにあるので、 何も買うつもりもなく、ぶらぶら見ているうちに、 なぜか数冊買うはめに。 肩に力がぬけている時の方がいいのでしょう。 …

長いタイトル

松山での飲み会の前に、いつものように本屋めぐり。 いつも寄る新刊書店へ行くと棚の移動あり。 確か少し前にも移動があったはず。 その移動により生み出されたスペースには、 現在売れ筋の本のコーナーが増設されていました。 それがまたことごとく私の読ま…

あっという間

ブログを書かなかった間、 広島県福山市までの弾丸ツアーを決行して、 広島県立歴史博物館の「徳川家・姫君の華麗なる世界」展と、 ふくやま美術館の「ポーラ・コレクション 美を競う マリー=アントワネット、大奥の粧ひと香り」展をはしごしたり、 皇太子…

書評買い

10月19日の朝日新聞読書欄に、赤澤史朗氏の書評で 乾淑子編 戦争のある暮らし 戦争のある暮らし作者: 乾淑子出版社/メーカー: 水声社発売日: 2008/08メディア: 単行本 クリック: 1回この商品を含むブログ (5件) を見るが掲載されていました。 この本は国…

図録の取り寄せ

各地の博物館で開催されている展示には面白そうなものが多く、 せめて図録だけでも取り寄せたいと思うものの、 結局面倒なのでそのままになってしまいます。 そんな中、 以前欲しいと思っていた 新宿歴史博物館の図録が再版されたと聞いたので、取り寄せてみ…

宮本常一は終わらない

今日の朝日新聞朝刊の文化面に、 宮代栄一記者による「宮本常一は終わらない」の記事が掲載されていました。 内容は去年の宮本常一生誕百年をきっかけに、 空前の「宮本ブーム」が起きているというもの。 宮本は膨大な著作を残していますが、 最近はその著作…

立ち読み

家の用事で、 職場を早退けして松山へ。 予定より1時間早く飛び出すことができたので、 わずかながらも本屋をまわる時間をつくれました。 本屋では、まず 内堀弘 ボン書店の幻 ボン書店の幻―モダニズム出版社の光と影 (ちくま文庫)作者: 内堀弘出版社/メー…

津山藩江戸屋敷の門限

津山郷土博物館発行の図録 『津山藩の江戸屋敷』(2001年刊)を読んでいたら、 尾島治氏の解説に、鍛冶橋にあった津山藩江戸上屋敷の門限の記述がありました。 それによると、 津山藩上屋敷の門限は暮れ六ツ時(午後6時)。 これは『鳴雪自叙伝』に記さ…

読み比べ

川路聖謨の長崎日記、 先日書いた部分以外を読んでみてもなかなか面白い。 その上、正使川路の日記以外にも、 特別随員として随行した箕作阮甫の日記「西征紀行」があり、 ロシア側の記録としても、 航海記録をつくる秘書官としてロシア船に乗り込んだ 作家…

ロシア船での食事

二の重さんから教えてもらった 川路聖謨の長崎日記、早速見てみました。 平凡社東洋文庫の下田日記とセットで1冊になっている分です。 川路は嘉永6(1853)年のプチャーチンの長崎来航にともない、 その応接掛を命じられ、長崎に赴きます。 川路は12…

江戸時代のゆるい時間

今日も大和田建樹の 「紀行漫筆したわらび」(明治35年刊)から。 時計がない江戸時代、 宇和島ではどのようにして時間を知っていたのか、 という子どもの問いに建樹先生が答えます。 時間ごとに城の屋倉にて太鼓打ちて知らせしよ。 子どもはその答えを聞い…

田じしを食う

前回も取り上げた 「紀行漫筆したわらび」(明治35年刊)は、 大和田建樹の子どもの頃、 つまりは幕末から明治初期の宇和島の様子が記されていて、 とても興味深い本です。 日本の古本屋で検索すると、この本18,900円で出ています。 もちろんそんな高い本を…

英国軍艦よりガラス壜をもらう

慶応2(1866)年、宇和島には二度にわたり イギリス軍艦が来航しています。 最初は慶応2年6月のイギリス公使パークス、 もう一つは先に触れた12月のアーネスト・サトウ。 イギリス軍艦の二度の来航は、 宇和島の人々にどのように受けとめられたのでしょう。 安…

宇和島藩の謎の絵巻

黒岩比佐子さんの歴史のかげにグルメあり (文春新書)を読んでいて、 ふと思い出した資料があります。 最初の登場人物、ペリーのところで、 ペリーが伝統的な本膳料理が苦手だったことが記されていますが、 ペリーの軍艦内での食事のことを ぼやっと考えてい…

砥部の武道館

娘を送って、砥部町の武道館まで。 ここで練習だそうです。 といっても、柔道でも剣道でもないのですが… この武道館、立派な近代化遺産といった建物。 以前砥部を歩いた時にも目がとまったのですが、 今日はじめて中に入ると、 天井のデザインも凝ったもので…

アーネスト・サトウと宇和島藩

黒岩比佐子 歴史のかげにグルメあり (文春新書) 読了。幕末から明治末期までの半世紀。 西洋化が進み、日本が大きく変わった事件を、 饗応のメニューから読み解こうというたくらみ。 伝統的な本膳料理に不満をいだいたペリー提督から、 肉や魚への欲求が絶て…

日本一長い日記

佐野眞一 枢密院議長の日記 (講談社現代新書) 読了。 この本のもとになる日記を書いた主は倉富勇三郎。 といっても、現在その名前を知る人は少ないでしょう。 実は私も初めて知りました。 倉富は嘉永6(1853)年に久留米藩の漢学者の家に生まれ、 東大法学部の…

束の間

仕事に追いまくられています。 いろいろな締め切りが重なり、 その合間をぬって、泊まりがけの調査。 心に余裕がありません。 今日も休みですが、職場に出て原稿執筆。 ようやく先月末締め切りのものを全部仕上げて、一安心。 でも、その後にも次々締め切り…

戦時徴用船遭難の記録画展

今日は仕事で松山出張。 みっちり働いた後に、図書館に寄り以下の2冊を借用。佐野眞一 枢密院議長の日記 枢密院議長の日記 (講談社現代新書)作者: 佐野眞一出版社/メーカー: 講談社発売日: 2007/10/19メディア: 新書 クリック: 12回この商品を含むブログ (3…