2008-06-01から1ヶ月間の記事一覧

明治維新と江戸武士5

明治4(1871)年9月20日に、 宇和島の三浦義質から東京の肇(徳義)に宛てた手紙を紹介します。 この頃は芝居が来てにぎやかですが、夜分には軽業も来ているので、 延次郎を連れて上原のお兄さまも一緒に9月11日の夜に見物に出かけました。 そう…

奥山弘平の正体2

奥山弘平と伊予とのつながりですが、 伊予の古い人名辞典を繰っていくうちに、 ついに『伊豫の山水と人物と事業』上巻(愛媛県出版会、1930年)の中に、 奥山鳳鳴の名前を発見しました。 以下、長くなりますが、奥山の履歴を最も詳細に記していますので…

奥山弘平の正体1

二の重さんから宇和島藩士奥山弘平についてコメントいただいたので、 ちょっと調べてみました。 まず宇和島藩士のことを調べるとなると、 なにをおいても『家中由緒書』。 一番年代の近い弘化4年の由緒書を見てみましたが、 「奥山與次右衛門」という人物が…

明治維新と江戸武士4

明治4(1871)年7月20日に、 宇和島の三浦義質から東京の肇(徳義)に宛てた手紙を紹介します。 かなりの長文で、記されていることも多岐にわたります。 6月22日に出したあなたの手紙は、7月15日に到着しました。 早速見たところまず元気にし…

明治維新と江戸武士3

明治4(1871)年7月5日に、 宇和島の三浦義質から東京の肇(徳義)に宛てた手紙を紹介します。 先月初めの飛脚がまだ到着せず、日々待ちかねているところです。 今年は田畑ともに作物の出来がよく、何よりのことと喜んでいます。 土佐からフランス式…

明治維新と江戸武士2

前回紹介して手紙から15日後、 明治4(1871)年6月20日に宇和島の三浦義質から 東京の肇(徳義)に宛てた手紙を紹介します。 ちなみに、6通残る明治手紙の日付を見ると、 5日と20日に集中していますが、 きっとその前後に飛脚が出るようになっ…

高くてびっくり

今日は午前中に松山でお仕事。 自動車乗って松山へ。 まだ空いているうちに、ガソリンスタンドへ。 住んでいるところより、松山の方がかなり安いのです。 仕事を終えて、まずは図書館。 以下の3冊と仕事の本2冊を借用。宮下志朗 本の都市リヨン [rakuten:b…

明治3年それとも4年?

「明治維新と江戸武士」というシリーズで、 明治3(1870)年に宇和島藩士三浦家の9代当主義質(よしかた)が、 息子の肇(徳義)に宛てた手紙の紹介を始めました。 これらの手紙は、 「明治三年寒性院様(義質)より在京兵隊ノ職務ノ徳義へノ御手翰」 …

血がきらい

昨日、カステラ喰おうと思って、切ろうとしたら あやまって自分の指を切ってしまいました。 くらくら〜。 血を見るのがなによりも嫌いなのです。 夕方、娘をピアノ教室に送っての待ち時間、 新刊書店へ。 いろいろな人のブログ読んで欲しいなと思う本が、 こ…

明治維新と江戸武士1

明治4(1871)年に宇和島藩士三浦家の9代当主義質(よしかた)が、 息子の肇(徳義)に宛てた手紙が6通残っています。 また、先に写真のところで一部紹介しましたが、 義質の妻とせ(とし)が、 肇(徳義)に宛てた手紙がやはり6通残っています。 当…

幾島の実像

家族が大河ドラマ「篤姫」を欠かさずに見ているので、 久しぶりにほとんど見ています。 思い起こせば子どもの頃、昭和53年の「黄金の日々」から見始めて、 「峠の群像」あたりまではかろうじて見た記憶はあるものの、 それ以降は遠ざかっていました。 大河…

家計簿の中の昭和

澤地久枝 家計簿の中の昭和 を読みました。 昭和の生活史とも読めるし、澤地久枝さんの自伝としても読める、 読み応えのある本でした。 澤地さんは昭和38年5月から今日まで、 どんな名目でお金が入り、何に使ったかを家計簿に付けているそうです。 また、…

ガソリン代と図書館

久々の連休。 午前中掃除などをして、 午後からフリーになったので、 10キロ近く離れた図書館に本を借りに行くことを思いつきました。 すぐ近くにも図書館あるのですが、 読みたい本がほとんどないので、たまに隣の町まで借りに行きます。 ところが、その…

日本最初の夫婦写真?

前回は明治3年に撮影された写真のことを取り上げましたが、 さらに古い宇和島藩士の写真としては、 葛西辰三を撮影した湿板写真があります。 蓋表には「慶応四戊辰七月京都ヨリ東国江出張之節写」と墨書され、 さらに蓋裏に「浪花心斎橋写真師中川信輔」の…

写真を撮られるということ

写真を撮る側のことを書いたので、 今回は撮られる側のことを少し書いてみたい。 写真がまだあまり普及していなかった時代に、 写真を撮られると魂が奪われるという迷信があった ということがよく言われますが、 これはどこまで本当なのでしょう。 先日宇和…