今年最後の1冊

年末は仕事に追いまくれながらも、
なんとか乗り切り、実家の北九州へ脱出。
今日は午後から小倉に出て散策。
最初に北九州市小倉城庭園に行き、
最初に庭園の方を見に行くものの、
私以外に観覧者なし。
案内嬢から案内しましょうかと声をかけていただくものの、
気恥ずかしく思わず辞退してしまう。
庭園はあっという間に見終わり、展示室の方へ。
企画展「ちりめん細工・春の寿ぎ」を観覧。
展示は新旧3000点のちりめん細工コレクションを所蔵する
日本玩具博物館の幕末から明治期の古作と、
現代の復元した作品300点を展示したもの。
かつての女学生達の手仕事の数々。
見応えがありましたが、相変わらず観覧者は私一人。
こんなあわただしい年末に、
展示をみにいく酔狂な人はそういないのでしょうか。


さらに特別陳列として、「柳原白蓮ゆかりのおひなさま」。
こちらは筑豊の炭坑王といわれた
伊藤伝右衛門と柳原除エ子(白蓮)との結婚の際に、
伊藤家が注文したという立像の有職雛のおひなさまの展示。
そのおひなさまをもっているだけで、
その家ののステイタス・シンボルともなったという
京都の老舗大木平蔵こと、丸平のおひなさま。
例えば、兵庫県芦屋のヨドコウ迎賓館では、
灘の酒造家山邑家に伝わった三世大木平蔵の有職雛が伝わるなど、
名家にはたいてい丸平のおひなさまが伝来しています。
本資料は四世大木平蔵作で、
丸平でつくった第一作目の本有職脱着せ立像だったそうです。
二人の結婚は明治44年ですので、明治最末期のものでしょう。
一足はやいおひなさまも楽しませてもらいました。


その後は例のごとく本屋めぐり。
ずっと欲しかったものの、
松山の本屋にはなかった1冊を見つけて今年の買い納め。
市川慎子 おんな作家読本

おんな作家読本 明治生まれ篇

おんな作家読本 明治生まれ篇