戦時徴用船遭難の記録画展

今日は仕事で松山出張。
みっちり働いた後に、図書館に寄り以下の2冊を借用。

佐野眞一 枢密院議長の日記

枢密院議長の日記 (講談社現代新書)

枢密院議長の日記 (講談社現代新書)

小沢信男 通り過ぎた人々
通り過ぎた人々

通り過ぎた人々


その後、愛媛県美術館の南館で開催中の
戦時徴用船遭難の記録画展を観覧。
ここで展示されている絵は、
昭和57年に株式会社商船三井の本社倉庫から発見されたもの。
それが、大阪商船の嘱託画家であった
故大久保一郎氏が戦時中に戦時徴用船の記録画37枚でした。
きっと大久保氏は普段なら
青い空、青い海に浮かぶ商船の勇姿を描いていたのでしょうが、
戦争になり親しんだ船が敵の攻撃を受けて次々に沈んでいく最後の姿を、
一枚一枚、力をこめて描きのこしています。
太平洋戦争で戦死した船員は6万人以上。
戦争による人的消耗は激しく、
船員を生み出す学校の卒業年限を繰り上げたため、
最年少は14歳、20歳未満の戦死者も数多く出しているそうです。
大久保氏の絵は、いずれも
海に散った船員たちへの鎮魂の思いが滲み出たものでした。
戦時中で発表できないことを承知のうえ、
でも描かなければならないと大久保氏をかきたてるものがあったのでしょう。


美術館を出て新刊書店へ。
欲しい本がいろいろあって目移りしますが、
やっぱり今日はお目当てだったこの1冊を購入。

黒岩比佐子 歴史のかげにグルメあり

歴史のかげにグルメあり (文春新書)

歴史のかげにグルメあり (文春新書)