2014-01-01から1年間の記事一覧

武士と料理

磯田道史氏のベストセラー武士の家計簿 ―「加賀藩御算用者」の幕末維新 (新潮新書)が映画化された時には、地味な歴史研究が映画として成立するのかと思った。映画の紹介に異色時代劇の文字が使われた理由もそのあたりにあるのだろう。そして、「武士の献立」…

最後の一冊

再び松山に出張。仕事の休憩時間に図書館に行き、急いで選んで借り出す。青木美智男 小林一茶小林一茶 時代を詠んだ俳諧師 (岩波新書)作者: 青木美智男出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2013/09/21メディア: 新書この商品を含むブログ (7件) を見る陶智子、…

助け船

今日は松山に出張して終日仕事。仕事が終わってから、あわてて図書館に寄る。帰りのバスの時間が迫っていたので、あらかじめ借りたい本をメモしたリストを取り出し、素早く借りだそうと、書架を探して廻る。でも、こういう時に限って、所定の場所に見つから…

「曽良旅日記」を読む

金森敦子 「曽良旅日記」を読む: もうひとつの『おくのほそ道』 読了。有名な芭蕉の「おくのほそみち」の旅。その旅の随行者、曽良が書き遺した旅日記から奥の細道紀行の実像を探ろうというもの。芭蕉の「おくのほそみち」が、文学的な虚構を孕んだフィクショ…