2009-06-01から1ヶ月間の記事一覧

謎の据物師、須藤五太夫

氏家幹人 大江戸死体考―人斬り浅右衛門の時代 (平凡社新書 (016)) 読了。 本の中に今治藩士須藤五太夫睦済という人物が登場する。将軍家の刀の切れ味を試す「御様御用(おためしごよう)」 をつとめる据物師山田浅右衛門の高弟で、 山田家の代替わりの儀式に…

別れの1冊

バスに乗り松山へ。 松山のバス停で降りて歩き出したとたんに、 目の前を歩いていた人が突然吐き始める。 ブルーな気分を引きずったまま、紀伊国屋書店へ。 そこでも閉店のブルーな掲示を眺める。 現在松山で数件の賃貸の紹介を受けており、 再進出もあり得…

プロフェッショナル

昔、学生時代に発掘作業のアルバイトをしたことがある。 東久留米市あたりの現場ではなかったか。 スコップのようなもので、 地面を削るように堀り進めたが、 私のまわりではいろいろな石器が出てくるものの、 自分のやっているところだけは何も出てこない。…

御ためしもの

氏家幹人 大江戸死体考―人斬り浅右衛門の時代 (平凡社新書 (016)) を読み進める。 人切り浅右衛門のような見事な腕前で、 江戸のアンダーワールドが描き出されている。 江戸は死体だらけで、 特に浮き死体が多く、それをいちいち検死するなど不可能で、 海に…

死体と骨

家人が地元の図書館分館に本を借りに行くのに付いていく。 本は少ないが、 この分館に来るのは初めてなので、 新鮮な気持ちで本棚をながめる。 以下の4冊を借用。 荒俣宏 開化異国助っ人奮戦記 開化異国(おつくに)助っ人奮戦記 (小学館ライブラリー)作者: …

銀座、夜店の古本屋

仲田定之助 明治商売往来 (ちくま学芸文庫) を拾い読みしていたら、 かつて銀座の舗道に夜店が広がっていたという記述を見つけた。 その夜店が出るのは東側ばかりで、 京橋一丁目から尾張町あたりまでで、 売っている物はピンからキリまで種々雑多。 その中…

堅パンのお土産

かなり前に乾パンのことを書いたことがあった。 善通寺の仁王門近くにある熊岡菓子店のことである。 http://d.hatena.ne.jp/rekisinojyubako/20060204その熊岡菓子店の乾パンを職場で土産としていただいた。 早速写真撮影。袋からしてレトロでいい味だしてい…

大正時代、小学生の読書

いろいろな人の自伝を読むのが好きだが、 読んでいて、 その人がどのくらいの年齢でどのような本を読んでいたのかが、 特に気にかかる。 今日読んでいた藤沢桓夫の大阪自叙伝 (1974年)にも、 自らが小学生上級生だったころの読書の記述があった。 「立川文庫…