2008-01-01から1年間の記事一覧

文学者の横顔

今日は家族で松山に遊びに行きました。 三越でペーパークラフトの展示みて、 それから例のごとく本屋めぐり。 まずはいつもの古書店へ。 巌谷大四 懐かしき文士たち 昭和篇(文春文庫) 安岡章太郎 良友・悪友(新潮文庫) こういう文学者の横顔を書いた本見…

奥山弘平墓碑

宇和島藩士の家に生まれ、近江を地盤に活動し、 綾部藩、盛岡藩で儒学者、農業巧者としての人生を送った 奥山弘平について、以前2回にわたり紹介しましたが、 先日愛媛県立図書館で資料を見ていたところ、 奥山の墓碑を筆写したものが 「伊予人物伝資料」(…

鏡川

娘を八幡浜のピアノ教室に送っていった 待ち時間を利用して、新古書店へ。 安岡章太郎 鏡川 を購入。鏡川 (新潮文庫)作者: 安岡章太郎出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2004/04/24メディア: 文庫 クリック: 1回この商品を含むブログ (7件) を見る 北小路健 古…

骨に腫瘍?

東京から帰ってきて、皮膚にぶつぶつの発疹が出ました。 正確に言うと、東京にいた時から出てましたが… 近くの病院に行ってみてもらうと、 そちらよりも左肩があがらなくなっている方が重傷とのこと。 そこで本日、近くの市立病院の整形外科に受診。 まず、…

レトロな酒屋

飛行機で松山に帰ってきました。 夏休みはこれでおしまい。 暑い日々しばらくは仕事に邁進します。 そういえば、昨日の東京最終日。 三ノ輪で2軒、レトロな酒屋さんを発見しました。 その写真を紹介します。 まず、1枚目はこちら。 建物は新しいのですが、…

東京最終日、ラストスパート

21,22日は常磐ハワイアンセンター じゃなくて、今はスパリゾートハワイアンズでしたか、 に行ってきました。 もう少し若いうちに来た方がよかったかも。 あまりおいしくない食べ放題は苦痛でしかない。 でも、温泉はすごくいい湯でした。 今日は東京最…

お大尽さま

今日は娘に一日付き合う日。 出かけようとすると、家人の父も同行してくれるとのこと。 お大尽一人ゲットして、心強い。 まずは映画ということで、 宮崎駿監督の「崖の上のポニョ」が封切られたばかりですが、 きっと多いだろうと思って、 新宿武蔵野館で上…

浦島太郎気分

一足はやく夏休みで、今日からしばらく東京。 昼の飛行機で羽田へ。 17,8年前まで東京にいたというのに、 最近は1年に数日を過ごす程度。 東京に来ると、ちょっと未来都市にタイムスリップした感覚が味わえます。 以前久しぶりに東京に来た時、 若い女…

古書店→新刊書店→図書館

今日は仕事で松山に出張。 空き時間がちまちまあるので、 その間にいつものコースをまわるつもり。 まず、駐車場に車をとめて古書店から。 同じ人が売ったと思われるおもしろい本がいろいろありましたが、 買っているときりがないので、すべて断念。 結局は…

考える人 自伝、評伝、日記

休日。 家人に連れ出されて宇和島へ。 家人に言わせると、私が仕事場に着て行っている服がふざけすぎているとのこと。 もう年なんだからと諭され、少しまじめな服を購入。 まだ若いと主張したいところですが、 この数週間、四十肩で左手が真上にあがりません…

明治4年の戸籍改

三浦義質が東京の息子に宛てた明治4年の手紙を見てきましたが、 三浦家文書には同じ年の戸籍改が残っています。 明治維新と江戸武士1にあった戸籍改とは、まさしくこの資料のことを指します。 戸籍改にはまず三浦家の家禄が50俵であることが記され、 以…

明治維新と江戸武士6

明治4(1871)年11月5日に、 宇和島の三浦義質から東京の肇(徳義)に宛てた手紙を紹介します。 寒さが募りますが、元気に働いているとのこと。 とてもめでたいことです。 こちらも一家揃い元気、親類も無事なのでどうぞ安心してください。 御取締組…

明治維新と江戸武士5

明治4(1871)年9月20日に、 宇和島の三浦義質から東京の肇(徳義)に宛てた手紙を紹介します。 この頃は芝居が来てにぎやかですが、夜分には軽業も来ているので、 延次郎を連れて上原のお兄さまも一緒に9月11日の夜に見物に出かけました。 そう…

奥山弘平の正体2

奥山弘平と伊予とのつながりですが、 伊予の古い人名辞典を繰っていくうちに、 ついに『伊豫の山水と人物と事業』上巻(愛媛県出版会、1930年)の中に、 奥山鳳鳴の名前を発見しました。 以下、長くなりますが、奥山の履歴を最も詳細に記していますので…

奥山弘平の正体1

二の重さんから宇和島藩士奥山弘平についてコメントいただいたので、 ちょっと調べてみました。 まず宇和島藩士のことを調べるとなると、 なにをおいても『家中由緒書』。 一番年代の近い弘化4年の由緒書を見てみましたが、 「奥山與次右衛門」という人物が…

明治維新と江戸武士4

明治4(1871)年7月20日に、 宇和島の三浦義質から東京の肇(徳義)に宛てた手紙を紹介します。 かなりの長文で、記されていることも多岐にわたります。 6月22日に出したあなたの手紙は、7月15日に到着しました。 早速見たところまず元気にし…

明治維新と江戸武士3

明治4(1871)年7月5日に、 宇和島の三浦義質から東京の肇(徳義)に宛てた手紙を紹介します。 先月初めの飛脚がまだ到着せず、日々待ちかねているところです。 今年は田畑ともに作物の出来がよく、何よりのことと喜んでいます。 土佐からフランス式…

明治維新と江戸武士2

前回紹介して手紙から15日後、 明治4(1871)年6月20日に宇和島の三浦義質から 東京の肇(徳義)に宛てた手紙を紹介します。 ちなみに、6通残る明治手紙の日付を見ると、 5日と20日に集中していますが、 きっとその前後に飛脚が出るようになっ…

高くてびっくり

今日は午前中に松山でお仕事。 自動車乗って松山へ。 まだ空いているうちに、ガソリンスタンドへ。 住んでいるところより、松山の方がかなり安いのです。 仕事を終えて、まずは図書館。 以下の3冊と仕事の本2冊を借用。宮下志朗 本の都市リヨン [rakuten:b…

明治3年それとも4年?

「明治維新と江戸武士」というシリーズで、 明治3(1870)年に宇和島藩士三浦家の9代当主義質(よしかた)が、 息子の肇(徳義)に宛てた手紙の紹介を始めました。 これらの手紙は、 「明治三年寒性院様(義質)より在京兵隊ノ職務ノ徳義へノ御手翰」 …

血がきらい

昨日、カステラ喰おうと思って、切ろうとしたら あやまって自分の指を切ってしまいました。 くらくら〜。 血を見るのがなによりも嫌いなのです。 夕方、娘をピアノ教室に送っての待ち時間、 新刊書店へ。 いろいろな人のブログ読んで欲しいなと思う本が、 こ…

明治維新と江戸武士1

明治4(1871)年に宇和島藩士三浦家の9代当主義質(よしかた)が、 息子の肇(徳義)に宛てた手紙が6通残っています。 また、先に写真のところで一部紹介しましたが、 義質の妻とせ(とし)が、 肇(徳義)に宛てた手紙がやはり6通残っています。 当…

幾島の実像

家族が大河ドラマ「篤姫」を欠かさずに見ているので、 久しぶりにほとんど見ています。 思い起こせば子どもの頃、昭和53年の「黄金の日々」から見始めて、 「峠の群像」あたりまではかろうじて見た記憶はあるものの、 それ以降は遠ざかっていました。 大河…

家計簿の中の昭和

澤地久枝 家計簿の中の昭和 を読みました。 昭和の生活史とも読めるし、澤地久枝さんの自伝としても読める、 読み応えのある本でした。 澤地さんは昭和38年5月から今日まで、 どんな名目でお金が入り、何に使ったかを家計簿に付けているそうです。 また、…

ガソリン代と図書館

久々の連休。 午前中掃除などをして、 午後からフリーになったので、 10キロ近く離れた図書館に本を借りに行くことを思いつきました。 すぐ近くにも図書館あるのですが、 読みたい本がほとんどないので、たまに隣の町まで借りに行きます。 ところが、その…

日本最初の夫婦写真?

前回は明治3年に撮影された写真のことを取り上げましたが、 さらに古い宇和島藩士の写真としては、 葛西辰三を撮影した湿板写真があります。 蓋表には「慶応四戊辰七月京都ヨリ東国江出張之節写」と墨書され、 さらに蓋裏に「浪花心斎橋写真師中川信輔」の…

写真を撮られるということ

写真を撮る側のことを書いたので、 今回は撮られる側のことを少し書いてみたい。 写真がまだあまり普及していなかった時代に、 写真を撮られると魂が奪われるという迷信があった ということがよく言われますが、 これはどこまで本当なのでしょう。 先日宇和…

もう一人の女写真師

愛媛新聞には昭和53年5月31日から 佐々木忍編集委員執筆の 「愛媛の写真ルーツを探る」という連載が掲載されています。 全体で44回の連載ですが、 その後寄せられた情報をもとに続編18回が追加されているので、 それなりに好評な連載だったのかもし…

謎の女写真師

黒岩比佐子 編集者国木田独歩の時代 を読了。編集者国木田独歩の時代 (角川選書)作者: 黒岩比佐子出版社/メーカー: KADOKAWA/角川学芸出版発売日: 2007/12/10メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 60回この商品を含むブログ (37件) を見る 本書は『武蔵野』…

漱石、ジャムを舐める

今日は松山で史料調査。 大量の史料をデジカメで撮影するのに、 撮った画像を直接パソコンに保存していく方法を、同僚に教えてもらう。 シャッターもいちいち手で押さなくとも、 パソコンから指示できるという優れもの。 4時間で、1300コマぐらいを撮影…