肉食の場面は、
わたしたちが研究している
宇和島藩士の三浦家文書のなかにも登場します。
これまで何度か紹介した三浦義信が妻久美にあてた手紙のなかにでてきます。


寒いのには困りますが、一日もお断りすることなく、
毎日出勤しています。
鶏の肉、猪の肉、ドジョウを毎日のように食べています。
天保7年12月5日付書簡)


鶏の肉や猪の肉や、カモシカの肉などいろいろ食べていますが、
毎回のようには効果がありません。
天保7年12月25日付書簡)


鶏や猪はまだしも、天然記念物のカモシカの肉って、
今じゃとても食べられない貴重品に思えます。
どんな味がしたんでしょうか。
風邪や寒さ対策を口実に、
江戸時代の人々が思っていた以上に肉食を行っていたことが
いろいろな資料から見えてきます。