三浦義陳の外出2

寛延3年6、7月の義陳の外出を下に抜き書き。


6月16日
渡部源太夫、相原猪左衛門と外出。
浅草観音に参詣。帰りに少し雨に逢う。
帰りに浅草見付の辺りで長男豊八郎の脇差を一腰購入。100疋。
さらに柄束小を4匁5分で購入。
これは横山町二丁目森本屋清兵衛のところで買い求める。


この日は浅草観音へお参りの後、買い物。
ちなみに長男豊八郎は寛保2年生まれなので、当時は8才ぐらい。


7月2日
非番。
暮れ時過ぎ、明神へ須藤喜平治、小島要介、三浦平治左衛門(義陳)
の諸願成就のお礼として参詣。


7月11日
非番。
兼康祐元方に歯の薬の相談に行く。
久兵衛が留守のため三百散という薬を貰って帰る。一服72文。
それから西久保八幡に社参。
その帰りに祐天寺の信哲の庵を寄り昼過ぎに御屋敷に帰る。
今月はこれがはじめての外出である。


西久保八幡は寛永11年に徳川家光が造営。


7月14日
非番。
東禅寺に御仏参。
これは自発的に行ったことである。
東禅寺には初めて参詣した。
一緒に行った渡部源太夫も初めてとのこと。


東禅寺は下高輪の臨済宗寺院で、宇和島藩の江戸菩提寺
宇和島藩主も度々墓参に来ているが、
義陳はこの時私的に参詣している。