そうそう、二十四の瞳

二十四の瞳 (講談社青い鳥文庫 (70‐1))

二十四の瞳 (講談社青い鳥文庫 (70‐1))

小豆島から帰って読み返してみた話しを書くのをすっかり忘れていました。
小石先生が子どもがいたずらで掘った穴におちてアキレス腱を切るところと、
教え子たちが小石先生に会おうと、長い距離を歩いて先生の家までやってくるところ、
そのあたりは鮮明に覚えていましたが、
それはまだ小説の序盤で、
その後の話しの展開はほとんど忘れていました。


小説の本筋ではないのですが、
そのなかに登場する「チリリン屋」が気になりました。
分校の教え子の親は、
様々な職業に就いていますが、
そのなか加部小ツルの親の職業がチリリン屋。
腰にリンをつけて、用足しをする便利屋とあります。
チリリン屋はもう一カ所でてきます。
分校から本校へと変わることになった小石先生が、
子どもに分かれを告げに船にのって分校にやってくる場面。
小石先生が船を頼んだのがチリリン屋。
本文には「渡し船をしたり、車をひいたりするのが渡世」と記されています。
小豆島独特の職業なのか、ある程度広がりのある職業なのか?
今はない職業だけに気になるところです。