長崎の夜

今日も出張先の長崎で朝から仕事。順調に進んで終了。今年の一番大きな仕事だったが、その大部分が無事に終わり、少しほっとする。

その後、急いで移動して、長崎歴史文化博物館の開催中の特別展関連講座を聴講。もともと朝鮮でつくられていて、日本では朝鮮通信使への饗応のため、対馬でもつくられた「くわすり」の紹介。「くわすり」は等分の米麦を丸めて、油であげて蜂蜜につけた御菓子。儀礼食であったせいか、一般化せずに対馬でも明治以降に消滅。現在はまぼろしのお菓子となっているらしい。南蛮菓子から長崎名菓へと展開したかすてらについてもあわせて紹介。こちらは江戸時代は卵、砂糖の分量ともに少なく堅い仕上がりだったが、明治30年代後半にはザラメなども使われるようになり、現在のいわゆる長崎かすてらの原型ができたらしい。対照的な運命を辿った二つの菓子の歴史を興味深く聴いた。

晩は長崎の中華料理店で、今回の仕事でお世話になった方、友人夫妻と会食。ちゃんぽんなど、おいしくいただく。楽しい一時を過ごした。