もっと光を
久しぶりの休み。朝早くから家族で松山に出る。高速道路も空いていて快適ドライブ。ほぼ開館時間頃には、美術館の駐車場に到着。それにしてもこの時間の駐車場、いつもはガラガラなのに、あっという間に自動車で埋まっていく。さすがの人気。
今年は日中国交正常化40周年で、東京国立博物館ではそれを記念して、「北京故宮博物院200選展」が開催中だが、それとは別に東京富士美術館が企画した北京故宮博物院の展示が巡回している。その「地上の天空・北京故宮博物院展」を観覧するため愛媛県美術館に行く。
本展はかつて紫禁城と呼ばれた北京・ 故宮博物院が所蔵する絵画、工芸品、服飾・装飾品など約200点で、清時代の宮廷文化を紹介するもの。どこから観ても正真正銘のお宝ばかり。こういったお宝に取り囲まれている生活は心豊かに暮らせるのか、それとも窮屈なのか、お宝を前に浮かぶのはそんな俗なことばかり。とはいえ、めったに観られないゴージャスな展覧会を楽しんだ。
ランチの後は家族と別行動。動かなくなった腕時計をもって購入した時計店へ。使っている時計は、ソーラー電波時計。見てもらうと十分に太陽に当ててないので、蓄電できてないとのこと。考えてみると、この冬は雪まじりの曇り空が多かった。十分に蓄電できないまま、ついにとまってしまったのか。でも冬は外に出てもコート着てるので、手首につけた腕時計には光はささないし。ソーター電波時計にとって、冬とはかくも厳しいものなのか。
子どもの育て方を叱られた親の気分になって店外へ。今日の外は燦々と光が降り注いでいる。罪ほろぼしに腕時計を手にもって、太陽にかざしながら町を歩く。まずはいつもの通りジュンク堂書店。ここでは復刊されたこの1冊を購入。
脇村義太郎 東西書肆街考
- 作者: 脇村義太郎
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 1979/06/20
- メディア: 新書
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ジュンク堂からさらに新古書店まで歩く。もちろん、時計を太陽にかざしながら。新古書店でも1冊。
平山蘆江 東京おぼえ帳
- 作者: 平山蘆江
- 出版社/メーカー: ウェッジ
- 発売日: 2009/02/01
- メディア: 文庫
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ここで時間切れのはずだったが、家族から待ち合わせ1時間延長の連絡が。そこで休んでいることが多い古書店にダメもとで行ってみる。こんな時は案外うまくいくもの。ラッキーなことに開いている。しめしめと中で本を物色。
東京情報コレクション
- 作者: 現代新書編集部
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 1986/04
- メディア: 新書
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- 作者: 青木正美
- 出版社/メーカー: 東京堂出版
- 発売日: 1995/03
- メディア: 単行本
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光を求めてさまよっていたはずが、本を求めて町をさまようことに。ふと時計を見ると、いつの間にか動き出している。よしよしと太陽にかざしながらずんずん歩く。