林芙美子 風琴と魚の町・清貧の書

子どもを絵画教室に連れて行き、
空き時間に書店に入る。
何も買うつもりもなかったが、
林芙美子の初期短編をめくっていると、
どうしても欲しくなり購入。

林芙美子 風琴と魚の町・清貧の書

風琴と魚の町/清貧の書 (新潮文庫 は 1-4)

風琴と魚の町/清貧の書 (新潮文庫 は 1-4)

林芙美子の放浪記はもっているが、
拾い読みするだけで、なぜか通して読めない。
でも、この本は読めそうな予感。


若い無名の作家が小説を書こうとしたら、
自分が慣れ親しんだ世界を書くのがいちばんいい。
林芙美子にとっては、貧乏こそ自分そのものだった。
だから、貧乏を描いても決して暗く、湿っぽいものにならない。
貧乏は、愛すべき、かけがえのないもの。
子供時代と同じように愛しいものだった。
            (川本三郎の帯の文章より)