東京でみる曲芸

昨日は新年早々すこし暗すぎたので、
1月3日の模様は、一つ明るくいきたいなってなことで、
久しぶりに小5の娘、五の重の日記を紹介します。


    おどろきと楽しさ
浜離宮日の出桟橋行きの水上バスに乗る人を案内します。」
私とお父さんは人の波とともに歩きだした。
私は埼玉県のおじいちゃんとおばあちゃんのところへ遊びに来ている。
私は今日、お父さんにたのんで水上バスに乗れる事になった。


水上バスが動き出すと、アナウンスが始まった。
と中で何度も橋の下を通った。
ほとんどの橋が江戸時代に名前をつけられていた。
そして隅田川水上バス隅田川を通っていた)には、
一つとして同じ橋がないのだそうだ。


もう一つおもしろかった事がある。
それは浜離宮に着いてからだ。
私とお父さんが浜離宮を見ていると、人がたくさん集まっている。
お父さんに聞くと、昔の「何か」をやるそうだ。
どんな事をやるのか分からなかったので見る事にした。
しゃ味線や太この音が鳴り、ししまいが始まった。
ししははく力があった。私はししから目がはなせなかった。
最後にししは集まった人たちをかんでいった
(といっても、その人に向かって口を開けるだけだが)
私もかんでもらった。
「これで一年無事に過ごせるね。」と私は言った。


でも、それだけじゃない。
今度は日本の昔の曲芸をやり始めた。
まず、かさ回し。
玉や一しょうの半分のますを回したりした。
最後にはお茶わんまで回していた。
私の目はたぶん丸くなったにちがいない。
そして私が一番おどろき、ハラハラドキドキしたのは、
くわにお茶わんをのせて、ぐるぐる回す芸だ。
「みなさん、失敗したら、お茶わんがとびますよ。」
とその人が言ったので、私はびくっとして、思わずにげるしせいをしてしまった。
だけど、お茶わんはとばなかった。
その人はやる気になって、お茶わんを二こ、三こと増やして回した。
それでもお茶わんがとぶ事はなかった。
本当にすごいなと思った。
私はその人に心からはく手を送った。
楽しさとおどろきがまじった思い出がまた一つできた。