新年1月2日からオープンしている、
江戸東京博物館の特別展「江戸城」を見にいきました。
切符を買おうとすると、既に20mぐらいの列ができていることにびっくり。
正月早々、博物館に出かける物好きは自分くらいかと思ったもんで…
チケット買おうとすると、共通券が1440円もするのに、再びびっくり。
石原都知事にいじめられて、経費けずられてるから仕方ないか。
展示は入口からひどく混んでいます。
人の頭ごしのわずかな空間からやっとのぞきこむと、なにやら文書や古典籍が多い。
ガイドレシーバーもった子どもの姿も目につきますが、
この質実剛健な展示、子どもに分かるかな?
きっとあるだろうと思った江戸図屏風は複製で少し残念。
あまりの人の多さに途中見るのを断念して、出口付近へ。
そこに展示の目玉、
VR(ヴァーチャルリアリティ)で再現!
江戸城の本丸御殿、幻の天守
ヴァーチャルリアリティって、CGとどこが違うのと思いつつも、
さすが江戸の研究者が揃う江戸博がつくったものだけに、
なかなか迫力ありました。
他は地味な資料が多く(それはそれで歴史が好きな人にはうれしいことですが)、
映像にかなりおカネかけてる感じがしましたが、どうなんでしょうか。
ちなみにこの映像、先行予約受付中、1500円だそうです。
それからそういえば、映画で大奥やってて、
展示も大奥に関する部分もありますが、
映画のイメージでくると少し期待はずれかも。
実際、大奥を展示で見せるのは困難だとは思いますが…


それにしても江戸博、
正月からすっとばしています。
常設展のなかの第2企画展示室では「北斎展」、
それとは別に特集展「徳川家茂とその時代」展が開催。
そのうち、「徳川家茂とその時代」には徳川記念財団の資料がかなり出ています。
それ以外にも獅子舞からからくり人形の実演など、イベントも充実していました。
都会の集客が見込める博物館は指定管理になり、
イベントにやっきとなり、
予算が切られる地方の博物館は、
廃止になるか、わずかな費用で展示をほそぼそと維持していく。
文化行政も弱肉強食の世界の中にたたきこまれるのかと、少し寂しく思いました。
そんなこと思いながら、
にぎやかな獅子舞の様子を遠巻きに見つめるのでした。