ところで、
昨年の12月31日の日記。
宇和島藩士の三浦家文書のなかに、
牛肉丸という薬が出てきたように思うが、
牛の乳の薬である「はくぎふらく」(白牛酪)
はすぐ見つかったが、
牛肉丸が見つからないと書きました。
今日、三浦家文書を別の用件でながめていたら、
牛肉丸が見つかりました。
それも「はくぎふらく」(白牛酪)のことが書いている書簡のなかに。
燈台もと暗し。
あまりに接近しすぎていて見失っていたようです。
そこには次のようにあります。


その後、朝鮮牛肉丸、二朱分を
江戸留守居役の矢嶋郡治に頼んだところ、
早速世話をしてくれ、
現在朝に夕に飲んでいます。
天保7年12月25日付 三浦義信書簡 妻久美宛)


なかなか手に入らないものを、
江戸の様々な情報に強い江戸留守居に頼んで入手した朝鮮牛肉丸。
文字を見るだけで効きそうに思えます。
どんな薬だったのでしょうか。
いろいろ調べていると、
群馬県伊勢崎市でいろいろ変わった種類の資料を取り扱っている
福地書店のホームページに朝鮮牛肉丸の効能書を見つけました。
http://www.fukuchishoten.com/page025.html
画像が粗いので、根性だしても読めそうもありません。
う〜ん、12,000円ですか。
昨日に引き続き、手も足もでません。
お手上げ。
なんとか読めるのは田中某が売っているということ。
あとは、赤い判で金弐朱の文字が見えます。
三浦義信も二朱払って買っているので、間違いありません。
寒さしのぎに、三浦義信はこの薬を飲んでいたのですね。