命の洗濯

一の重です。
終日、嵐が心の中に吹き荒れる音を聞く。


昨日は午後から小学4年生の娘五の重を、
宇和島の習い事に送り、
そのまま本屋めぐり。
宇和島宮脇書店で、
橋爪紳也氏の
絵はがき100年 近代日本のビジュアル・メディアを購入。

絵はがき100年 近代日本のビジュアル・メディア (朝日選書791)

絵はがき100年 近代日本のビジュアル・メディア (朝日選書791)

新聞広告で見つけて、気になっていた本。
本の中には著者秘蔵のコレクションの絵葉書画像が満載。
著者がこれら絵葉書をどう読み解くのか楽しみです。

それから宇和島のブックマーケットへ移動。
そちらでは以下の本を。

永六輔『街=父と子』(角川文庫)
朝日新聞東京社会部『下町』(朝日文庫
永井荷風ふらんす物語』(新潮文庫
佐多稲子素足の娘』(角川文庫)


永六輔さんの本は、
父親の自分への手紙に、文章を添えたもの。
永さんの父親というと明治生まれなのでしょうか。
本のどこかに書いてあるとは思いますが、
すぐには見つかりませんでした。
明治の下町、風俗、芸人、食べ物、お酒、
いろいろなことが書かれているようです。
東京本への興味から購入。


朝日新聞の本も永さんの本からの連想で購入。
昭和52年に朝日新聞東京版連載をまとめたもの。
本の中には永井荷風の『濹東奇譚』の舞台として知られる
私娼街「玉の井」なども取り上げられています。


その連想からついつい永井荷風の「ふらんす物語」も購入。
永井荷風のことを尊敬していた林芙美子
巴里の恋は以前読みましたが、

肝心の永井荷風の『ふらんす物語』は未読。
ほか金子光晴の『ねむれ巴里』など、
ねむれ巴里 (中公文庫)

ねむれ巴里 (中公文庫)

いろんな時代の日本人のパリ滞在記を集めて読んだみたい。


佐多稲子の本は戦前の東京への興味から
いくつか既に入手して読んでいます。
持っているのは、
時に佇つ河出文庫
年賦の行間(中公文庫)
私の東京地図(講談社文庫)
樹々新緑(旺文社文庫
など。
一度これらの本のなかから戦前の東京の様相を抜き書きしたい
と思いつつ、多分一生そんなことしないのでしょうね。


本屋めぐりの後、
これらの本をもって昔ながらの喫茶店に入り、
コーヒー飲みつつ本をめくる。
命の洗濯ですね。