そういえば、新聞を読んでいたら、
広告欄に重版できましたとあったのが、
関口すみ子氏の
大江戸の姫さま

大江戸の姫さま (角川選書)

大江戸の姫さま (角川選書)

歴史系の本としてはよく売れているってことでしょうか。


この本の表紙には実に印象的な絵がのっています。
狆を抱えるお姫様の肖像画
この絵を見るだけで、ぐっと本の内容に興味が湧きます。
お姫様は長府毛利家の鏻姫(れいひめ)。
この肖像画をとっかかりに、
江戸藩邸の奥向きで飼われていた狆の墓が発見されたこと、
犬は多産だったので
犬張子がお姫様の安産のお守りとして使われていたことなど、
お姫様と犬をめぐる話しは自在に展開していきます。
江戸時代のお姫様の姿は、
奥向きというだけあってなかなか見えないもの。
そのお姫様の姿を、思わぬ突破口からわたしたちに見せてくれます。
筆者は本をつくるにあたり図版を多くしたいと要望したそうですが、
浮世絵から雛道具まで、
お姫様をめぐる充実した図版になっています。