くらしと「もの」にみる昭和史

今日は家人と娘がお友達とパック旅行の日。朝早く東温市まで送っていく。その後、ふと思いついて松山観光港へ行き、ぴったりの時間に合ったフェリーに乗り、呉市へ行ってみる。約2時間の船旅は読書タイム。呉市では大和ミュージアムに行き、開催中の企画展「くらしと「もの」にみる昭和史」を観覧。戦時中から戦後の国民生活に焦点を当てた展覧会。展覧会場に漫画家こうの史代さんのイラストとともに資料が並ぶと聞いていたので、どうなっているのか興味があって。結論的にいってしまえば、あまりイラストと資料がコラボしている感はなかった。イラストは、戦前から戦後に架空の家族の茶の間まわりがどう変わっていったのかを描いている。克明なイラストで、「この世界の片隅」のイメージそのもの。まあ、これが見られただけでもよしとしよう。それにしても大和ミュージアム、企画展はそれほどでもないが、常設の大和の模型へ次々と人が吸い寄せられていく。常設、巨大な展示物多いので、どうしても企画展はおまけ色が強そう。ミュージアムショップは、観光物産のお土産店そのもの。今回の展覧会の図録もつくられていない模様で、大和のお土産がこれでもかこれでもかと置かれている。ミュージアムショップに脇にひっそりと置かれているこうの史代さんのオリジナルポストカードとやっと見つけて、これだけ購入することにする。

その後町中を散策。結構商店街に活気があって、ゆっくりまわると面白そう。大和ミュージアムの企画展ちらしの裏にあった「こうの史代原画展」を目指して、ヤマトギャラリー零に行く。この施設、松本零士さん関係のギャラリーでした。宇宙戦艦ヤマト色満載で、とても入りずらい。でも入ってみると、松本さん北九州小倉の出身で、戦時中愛媛県大洲市の新谷に疎開していたなど、ちょっと親近感が。でも肝心な原画は1ケースに、ほんとに今回描かれたイラストが展示されているだけでした。でも展示で大きく引きのぼしたものを見るのもいいですが、やっぱり原画の迫力が。登場人物の設定年齢が横にめもされていたり、どこまでをパネルに入れるのか、指示の線があったり。1つのケースだけなので、かじりついて見ました。
あわてて港に引き返し、松山に戻る。船の中で爆睡。一旦家に帰った後、今度は家人と娘をひろいに行かなくちゃ。