電信柱から電信柱へ

3日間の旅に出る。
朝バスで出発して松山へ。
まず最初に愛媛県美術館へ行き、
良寛墨宝展−最晩年の芸術と生涯−を観覧。




展示は、良寛が最晩年に身を寄せた、
新潟県長岡市の木村家に伝わる書を中心に紹介したもの。
早い時間に行ったが、
それなりに観覧者が多い。
やはり年輩の方が圧倒的に多いような。
個人的には良寛自身よりも、
良寛を生み出した土壌、
越後の地域文化の方に興味を感じた。


美術館を出てすぐ隣の図書館へ。
1冊読み終えた本を返して、
そのかわりにこの1冊を借り出す。
佐伯一麦 芥川賞を取らなかった名作たち

芥川賞を取らなかった名作たち (朝日新書)

芥川賞を取らなかった名作たち (朝日新書)


JR松山駅に出るも、
予定時間になっても電車が入ってこない。
どうも到着した電車に車両故障があり、
電車の入れかえ作業に手こずっているらしい。
後ろの駅舎の職員があわただしく動き出す。
ようやく十数分遅れで電車が入線して、
すぐさま出発。




ようやく落ち着いて、買った駅弁を取り出して昼食。
松山のスタンダードな駅弁、醤油めし。
ビールは夜を考えてじっとがまん。




高松には数分遅れで到着。
コトデンを乗り継ぎ、松島二丁目駅で降りる。
むかし一度行ったことがある讃州堂書店を探す。
電信柱に宣伝発見。



その電信柱から次の電信柱へと、
電信柱を辿っていくと、讃州堂書店に到着。



広めの店内がいろいろなジャンルの本で埋まっている。
その1棚1棚を味わうように見ていく。
久しぶりに大量の古書を見ることができた。
欲しい本はいろいろあれど、絞り込み以下を購入。

藤沢桓夫 大阪自叙伝

加太こうじ 下町の民俗学
谷川徹三 自伝抄
小松左京 わたしの大阪


こんな古書店が松山にあったら、
うちの本棚は大変なことになるかも。
帰り最短距離で駅まで戻ろうとすると、
いつの間にか高松刑務所の敷地に入っていて驚く。
夜は友人たちと会食。