国立歴史民俗博物館で開催中の
「錦絵はいかにつくられたか」を観覧。
歴博は美術的な価値が高い錦絵はあまりもっていないものの、
歴史系博物館としてかなりたくさんの錦絵をもっていること。
そこで、今回の展示では
錦絵の鑑賞に重きをおく美術展ではなく、
流通と世相さらに技術に焦点を当てて、
江戸時代末期の錦絵について考えようというもの。
とりわけ、歴博が最近の資料購入により購入した版木の展示が面白い。
版木は消耗品であるためほとんど現存していないとのこと。
なんらかの事情で出版されなかった
歌川国芳の「御庭の飼鳥」を
版木からデジタル技術で再現した部分など、
研究機関でもある歴博だからこそできたこと。
美術展示として見に行った人には物足りないのかもしれませんが、
これまであまりなかった視点からの展示だったので、
個人的には十分に楽しめました。


行きも遠けりゃ帰りも遠い。
再び電車乗り継いで池袋へ。
もうあまり時間もないので、古本屋に絞り、古書往来座へ。
以下の本を購入。


初田亨 職人たちの西洋建築

職人たちの西洋建築 (ちくま学芸文庫)

職人たちの西洋建築 (ちくま学芸文庫)

室生朝子 晩年の父犀星
晩年の父犀星 (講談社文芸文庫)

晩年の父犀星 (講談社文芸文庫)

鏑木清方 こしかたの記
こしかたの記 (中公文庫 M 40)

こしかたの記 (中公文庫 M 40)

三國一朗 肩書きのない名刺
肩書きのない名刺 (1980年)

肩書きのない名刺 (1980年)

尾崎秀樹 上海1930年
上海1930年 (岩波新書)

上海1930年 (岩波新書)


さすが、東京の古書店
充実した品揃えで、いろいろ目移りしました。
満腹です。