東京下町おもかげ散歩

坂崎重盛 東京下町おもかげ散歩 読了。

明治時代につくられた錦絵、石版画を片手に、
東京の町をぶらりと歩く趣向。
大正から昭和初期に盛んでった芸術本位の
新版画に描かれたモダン都市東京の姿もよいが、
江戸と明治が折り重なる石版画の東京も
これだけ集まると味わい深い。
昔は500円か、1000円くらいで
入手できたというのだからうらやましい。
最近は人気がでて、それなりの値段が付いているような。



江戸木版錦絵に変わり明治石版画が普及するのは明治20年代。
明治30年代後半にはより
即時性のある写真製版にとって代わられたそうです。
それでも短い期間ながらも、
名所絵を中心にたくさん刷られました。
石版画といえば、
引札を読み解くような本もできたらいいのにと思いました。