歴史館、宇宙科学館、蘭学館

今日から1泊2日の旅行へ。
九州の実家から高速道路に乗り、まず最初に佐賀城本丸歴史館。

本丸御殿の一部がまるごと復元されているのが売り。
延々とつづく畳敷きの廊下があったりして、
昔の大名が暮らした御殿がいかに巨大だったかが分かる。
展示は模型や複製を中心に佐賀藩の歴史を辿るもの。
ボランティア活動が盛んなようで、至る所にボランティアさんが。
でも、トイレ行っている家族待っているのに、
どうしましたか?といわれるのは、ちょっと…
観覧料無料というのはなんとも太っ腹。


お昼は地元の人に聞いて、春駒というお店へ。
ほんとはパリパリの皿うどんを食べたかったのが、
ここのは普通の麺の皿うどん
でも麺には焦げ目がついている。
もやしがたっぷりのっていて、
一瞬量が多いなと思うものの、食べてみるとあっさりとした味で、
ぐいぐい食べられる。


次に娘のリクエストで、佐賀県立宇宙科学館。

プラネタリウムよりもイベントに参加したいというので、
常設展の券だけ買って中へ。
着いてすぐに天文台でやっていた太陽の観察に行く。
ちょうど前の団体が終わったばかりで、
うちの家族だけで学芸員の説明を聞く。
娘もここぞとばかりに、
夏休み子ども電話相談室的な質問を浴びせるも、
すごく丁寧に答えてもらっている。
それから生活排水の汚れを簡単な方法で測るイベントにも参加。
こちらも行くと、うちの家族しかいない。
まじめ系のイベントは敬遠されているのかしらん。
それにしても墨汁を垂らした水を、
有明海の干潟の泥をペーパーフィルターに入れて漉すと、
透明な水になって出てきたのは新鮮な驚き。
有明海の泥の浄化パワーがよく分かる実験。
さらにペットボトルのロケットを飛ばすイベントにはしご。
こちらはハデなだけあって参加する子どもも多い。
残った時間で展示もみてまわるが、
こちらも子どもが喜ぶそうなものがいっぱい。
科学クラブに入っている娘も十分に満足したらしい。
それにしても宇宙科学館、スタッフの人数が多く、
平日なのにあちこちでイベントで行われ、
常設の器具にもそれを動かすスタッフが何人もいる。
巨大な文化施設では維持費がかかり、
数年もすると予算カットに人員削減、
さらには指定管理もというところも多いが、
佐賀県はその点直営で県の責任で
しっかりやっているようにも見えるがどうなんだろう。


宇宙科学館の後は道に迷いつつなんとか
武雄市歴史資料館の蘭学館へ。
ここは図書館との複合施設で、コンパクトな展示室。
その中にオランダから輸入された蘭書に、
地球儀、天球儀、望遠鏡、測量器具、
そしてそうした西洋の知識を使って鋳造された西洋式大砲が並んでいる。
いずれも武雄鍋島家に関わる資料で、
武雄蘭学のレベルの高さがうかがえる。
歴史資料館というと通史展示が一般的だが、
そうした金太郎的な展示よりも
思い切って地元の歴史の特徴的で、
最も資料が残っている蘭学に特化しているのが面白いと思った。
蘭学館の図録を1冊購入。


今日の宿は平戸なので、後は平戸までひた走る。
佐世保経由のルートにしたのが失敗で、
佐世保で渋滞にまきこまれる。
佐世保がここまでオマチだとは思ってもみなかった。
それでもようやく平戸大橋少し手前まで来て、
そこから少し道をそれて今日の最後の見学予定、
国指定重要文化財田平天主堂を見学。

平戸瀬戸をのぞむ丘の上に建つ教会で、鉄川与助設計施工。
この教会は、田平に移住した信徒が
レンガや砂の荷揚げなど総出で作業してつくったもの。
素朴な赤レンガの教会が夕日に包まれている。
この時間に行きあわせて正解。


平戸大橋を渡り、今日の宿脇川ホテルへ到着。
温泉につかって、ふんだんに出される刺身に舌鼓。
充実した1日。