北九州市のフリーペーパー

先日ある人に北九州市で出しているフリーペーパー「雲のうえ」をいただきました。
この「雲のうえ」は季刊紙で、自治体が出すお堅い情報誌とは全く違うイメージのもので、
それもそのはず、
アートディレクターが「暮しの手帖」や「ku:nel」を手がける有山達也氏、
イラストレーターがやはり「暮しの手帖」などの表紙や挿絵を描く牧野伊三夫氏という強力布陣。
50ページ足らずの情報誌ですが、
そこんじょそこらの市販されている情報誌よりも読み応えがあります。
情報誌のスタイルが決まる創刊号の「雲のうえ1」は〝角打ち〟の特集号。
〝角打ち〟とは酒屋の店先で飲めるようになっている、
いわば扉のない開放的な酒場。
炭坑や製鉄で栄えた北九州では、
三交代勤務の工場労働者が多かったため、
酒屋もそれに対応して朝早くから店開けて飲ませてた。
現在でも北九州には角打ちできる酒屋さんが200軒あるといわれています。
写真で紹介されるデープな〝角打ち〟の姿の数々。
冒頭、旦過市場にある〝角打ち〟が登場しますが、
私も予備校時代に旦過のちっちゃなうどん屋でおやつがわりにうどん食べてたので、
その時のなんともいえない雰囲気までも思い出しちゃいました。
ちょっと行ってみたいと思ったのは、戸畑の田中酒店さん。
みがきこまれた木のカウンター。
その背後の背の高い棚には日本酒、焼酎、ウイスキーがずらっと勢揃い。
そして棚と天井とのわずかに空間には、
三船敏郎サッポロビールのポスターなどが並んでます。
なんともいい感じなんです。
でも案外小心者のわたし。
いざとなったらなかなか入れないような気もします。


ちなみに、「雲の上2」の特集は、「お〜い、市場!」。
北九州のあちこちにあるいろんな市場が取り上げられていて、
こちらもおもしろそう。