今日も三浦家文書より昨日の続き。
取り上げるのは、
天保7年10月23日付、江戸の三浦義信が宇和島の妻久美にあてた手紙。
昨日は三浦家の庭にへちまが植えられていたことを記しましたが、
この手紙にはへちまの用途が記されています。


へちま水もたくさんに取ったとのこと。
これで来年も一安心です。
江戸ではへちま水もないので、毎朝梅干しを一つずつ食べています。
それなので、痰がでません。


へちまに痰とくれば正岡子規を思い出します。

痰一斗糸瓜の水も間にあはず

でしたか。
へちま水には、痰切り・咳止め・利尿作用の促進などの効能があったことが知られています。
ちなみに梅干しにも解熱・咳止め・痰切りの効能があるようです。
さすが義信、江戸の武士はなんだか知識が深いように思います。
三浦家のガーデンは鑑賞用だけでなく実用も兼ね備えていたのですね。