金持ちの島?

本日は新居浜に出張。
お昼を食べた後少し時間があったので、
以前から気になっていた黒島に行ってみました。
黒島はその沖合に見える大島とともに、
江戸時代、西条藩領最大の廻船基地があったところ。
江戸後期の地誌『西条誌』には船数が65艘あり、
昔は千石以上の船をもっている者が多かったと記されています。
車を公園にとめて、しばらく歩いてみました。
江戸時代の船持の集落なので、
町場のような商家風の家並みがあるのかなと思っていましたが、
思った以上に寂れた感じ。
『西条誌』に金持ちが多い金島と記された面影は見当たりません。
『西条誌』には金持ちが多かったので
屋根が瓦屋根だったとも記されていますが、
「今ハ大ニ衰たれ」とあるので、
江戸時代後期には既に衰退が始まったいたのでしょうか。
黒島を歩き回っていると、
にわかに風が強まり砂ぼこりがまいあがりました。
今までどうもなかったのに、あたかも突然の来訪者を拒むかのようでした。
黒島は現在は陸つづきですが、
大島は現在でも海で隔てられています。
いつか大島に行く機会はあるのでしょうか。