紀伊国屋書店の最後

朝ホテルを出てから本屋めぐり。
今月いっぱいで閉まる紀伊国屋書店松山店へ行く。
いつもはたくさんの書類や本で埋もれている
1階のレジまわりもすっきり。
2階3階と上がるが、
最低限の新刊書は入っているものの、
既に売れた本の補充を止めているのか、
一棚まるごと本がない所も。
それ以外の棚も上の方から空っぽになっている。
店員さんが上の棚から下の棚へ本を下ろす作業をしている。
延命治療を止めた本屋の姿。
すこし悲しい風景だった。
すべてのフロア見たが、
結局欲しい本は見つからなかった。


それからもう1軒、新刊書店へ。
ここは以前ウエッジ文庫の全店フェアーやっていたはず。
その場所に行ってみるも跡形もない。
この本屋は文庫なども出版社入り乱れの
著者別で置いているスペースが多いので、
ウエッジ文庫がこうなるとどこにあるのか、
さっぱり分からない。
こういう日は何をしてもダメと思い、
早々に帰ることにする。


バス停で中途半端な時間があるので喫茶店に入る。
コーヒー飲み終わり、
そろそろバスの時間で店を出ようとすると、
勘定をしている前のお客さんが、
コーヒーのスタンプカードの特典をもらう手続きを始めて、
それが手間取っている。
ようやくお金を払って、
外に出てバス停に向かうも、無情にもバスが遠ざかっていく。
しょうがなしにバス停で、
昨日借りた石の花―林芙美子の真実をがつがつ読み始める。