町歩き

今日は午後、松前町で仕事。
少し早めに出発して、町歩きを楽しむことに。
電車(正確には汽車?)の中での御供本は、
川本三郎 東京暮らし 。
小さな水の城下町、上州小幡の項など読むと、
今日は歩くぞという気持ちが一段と強くなります。


伊予市駅で下りて、松前までは約3キロ。
伊予鉄道郡中港線が併走していて、
これに乗れば松前は4駅目であっという間ですが、
てくてく歩きます。
まずは駅前の道をまっすぐ歩き、郡中灘町の古い通りに出ます。
灘町の町並みには、大きな商家建築がたくさん残っていて、
歩いても全く退屈しません。



こちらは、万延元年建築の山惣商店。
当初は旅籠だったそうですが、
現在でも醤油醸造と肥料販売業を営んでいて、
店内もあまり改造されてなく、もともとの間取りのままとのこと。
灘町には山惣のような大きな店構えの商家も、
少し小振りな商家もしっかり遺っています。
内子よりは観光化されていない分、生活感があります。
もう店をやっていないところも多いものの、
荒物屋や計量器の販売など、しぶい商いも見受けられます。
いろいろあるお店の中で、一番気になったのがこちら。



ちょっと古い料亭風の建物。
現在も営業中のようで、
川本さんのようにぶらっと入って
ビールとでもいきたいところですが、お昼にはちょっと時間が早い。
それはまたの機会ということで、さらに歩きつづけます。
途中、ちょっと新川の海水浴場をのぞいてから、
ようやく松前に到達しました。
松前には東レの工場があり、
昭和30年代にはその工員さんで町並みはにぎわってたそうですが、
やっぱり現在はシャッターを下ろした店が目につきます。
廃業した銭湯の建物が売り家になってたりして。
このような看板建築の店も見つかりました。


昼食もはさんでの2時間半ほどの町歩きで、
心も体もちょっとすっきりしました。