[読書]

このうち内田魯庵山脈は、刊行されてすぐに買ったはずなので、
5年越しの読書。
この勢いで、積読状態だった「敗者」の精神史の方も読んでみよう。
ところで、
内田魯庵山脈、大部なので、
その内容をすっかり理解できたとはいえませんが、
そのなかでは「22尋常小学校分教場の趣味宇宙−板祐生−」が特に印象にのこりました。
板祐生は中央に出ることなく、
現在の鳥取県西伯郡西伯町の山間の小学校分校教諭として生きた人物。
少ない月給ながら、郷土玩具だけでなく、ポスター、千代紙、マッチ、
さまざまなレッテル(ラベル)など、
グラフィックデザイン的要素を持つものを集めに集めた数が約4万点。
郷土玩具は集めるだけでなく、
その蒐集した玩具を孔版画にしたものもあるようです。
現在このすごい資料群は調査の済んだものから、
鳥取県西伯郡南部町の祐生出会いの館で公開されています。
この本を読んでから、
祐生出会いの館は、私が今行ってみたいところナンバー1になりました。
http://www.town.nanbu.tottori.jp/p/ryokusuiko/5/3/


追記
夕方、娘をピアノ教室に送り、
待ち時間に八幡浜新古書店へ。
1冊のみ購入。

巌谷大四 東京文壇事始

巌谷大四さんの父親は、児童文学者の巌谷小波だったんですね。
恥ずかしながら履歴みて、はじめて知りました。